職人泣かせ。。。でも使う人には優しい財布 - artigiano

職人泣かせ。。。でも使う人には優しい財布

2026年6月8日

財布って、閉じた状態で見ると、どれも似たように見えます。

革の種類や色、デザインの違いは分かっても、「使いやすさ」までは写真だけではなかなか伝わりません。

でも実際は、毎日何度も開け閉めする財布だからこそ、小さな工夫の積み重ねが使い心地を大きく左右します。

「なんだか使いやすい。」

そんな財布には、実は目立たないところに手間がかかっていることが少なくありません。

今回ご紹介する財布も、そのひとつ。

一見すると普通の財布ですが、実は職人からすると「ここは本当に大変なんです…」というポイントがあります。

使う人には気付かれないかもしれない。でも、そのひと手間が毎日の使いやすさにつながっています。

今日は、そんな”職人泣かせ”だけど、使う人には優しい財布のお話です。





実はここに手間をかけています。

この財布、あんまり知られてないんですけど実はめちゃくちゃ使いやすいんです。

その理由が、この手前のコインケース。

パッと見ると普通なんですが、

実はこれ、作る側からするとなかなか頑張らされる構造なんです。(笑)

普通の小銭入れならもっと簡単に作れるんですが、

この形だと大きく開いて中が見やすい。

だからレジ前で、「1円玉どこいった!?」

って財布の中を探さなくてすみます。



30年財布を作ってきて思うこと。

正直、職人からすると

「もう少し簡単な形にしません?」

って言いたくなる構造なんですが、

使う人からすると圧倒的に見やすい。

だから手間はかかるんですけど、

30年以上財布を作ってきて、

結局こういうところが使いやすさにつながるんだなと思っています。

財布って買う時は外見を見るんですけど、

毎日使うと評価されるのは中身なんですよね。

この財布もまさにそんなタイプで、使えば使うほど良さが分かる財布なんです。




使うのはお客様だから。

お客様は何年も使う。

私たちが苦労するのは作る時だけなので、

そこは手を抜かずに作っています。

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