「半年ぶりのイベントは港町で──門司港カモメ市の3日間」 - artigiano

「半年ぶりのイベントは港町で──門司港カモメ市の3日間」

2025年11月12日

門司港カモメ市への出店と、久しぶりのイベントの喜び

11月1日から3日にかけて、artigianoでは久しぶりにイベントへ参加してまいりました。
場所は北九州・門司港。かつて国際貿易の玄関口として栄えたこの港町は、今もどこかノスタルジックで、異国情緒漂う素敵な雰囲気が残っています。赤煉瓦の建物や、静かに佇む港の風景、そして潮の香り——。そんな特別な空気の中で開催された「カモメ市」に出展させていただきました。

約半年ぶりのイベント参加。久々にお客様と直接お会いできる機会ということもあり、どんな楽しいイベントになるんだろうとワクワク。普段は工場で黙々と制作をしている日々が続いており、どうしてもイベント出展の回数が限られてしまいますが、それでもやはり「イベントを通して人つながる時間」は、何よりの喜びと学びの多い時間となります。


準備と移動のドタバタ、そして当日の空気感

実は今回は、出発前から少しバタバタでした。
もろもろの手配が遅れてしまい、フェリーの予約も満席。半ばあきらめかけていたところ、運よくキャンセルが出て無事にフェリーに乗ることができました。波の音を聞きながらゆったりとした時間を過ごし、久しぶりに“旅の始まり”を感じられたのも、フェリーでゆっくり移動の良いところかと思います。

イベント当日は、秋晴れに恵まれましたが。少し風が強く、作品が飛ばされないように気を配りながらの3日間でしたが、それも含めて楽しい時間。ブースに立ち寄ってくださる方々とお話しをしたり、作品のことを丁寧に聞いてくださったりと、久々に“お客様の生の声”を感じることができました。

今回、お若いカップルさんでバッグを購入してくださったおしゃれな方。
朝の早い時間に話させていただき、お話させていただき気に入って頂けたようで、
一回ぐるっと回ってきますと、一度離れられたのですが、夕方に戻って来ていただき
「やっぱりこれが良かったです!」と言って頂き嬉しい気分になりました。
お写真をお願いしたのですが、男性の方が応じてくださり、おしゃれでよくお似合いでした。お客様に喜んでいただける瞬間が、作り手として何よりの励みになります。改めて、ありがとうございました。


そして、570キロの帰路

帰りのフェリーは残念ながら予約が取れず、門司港から大阪までの570キロを自走で帰ることになりました。
正直、54歳の身体にはなかなか堪える距離です(笑)。出発前は「まあ、なんとかなるだろう」と軽く考えていたのですが、途中からじわじわと疲労が……。休憩を重ねながら、なんとか無事に帰り着きました。やはり安全面も考えて、次回からは迷わずフェリーに乗ることにします。

とはいえ長いドライブの途中で、ふと立ち寄ったサービスエリアのコーヒーの味も、旅の一部として記憶に残っています。少しの苦労も、時間が経てば良い思い出ですね。


感謝とこれからの制作について

今回のイベントでは、本当にたくさんの方に足を運んでいただきました。
「前に買った作品、今も大切に使ってます」と声をかけてくださる方もいて、久しぶりの再会に胸が熱くなりました。日常の制作に追われていると、つい「ものを作ること」だけに意識が向いてしまいますが、イベントに参加すると改めて「誰かの暮らしの中に自分の作品がある」ことを実感できます。

今年のイベントはこれで一区切りとなりますが、ありがたいことに来年の4月ごろまで制作予定がぎっしりと詰まっています。ご注文をお待ちいただいている皆様、一つひとつ心を込めてお作りしておりますので、どうか楽しみにお待ちください。

これからの季節、寒さも厳しくなりますが、心温まる作品をお届けできるよう精進してまいります。
またどこかのイベントで、皆さまとお会いできる日を楽しみにしています。

product.
商品紹介