「デザインと実用性 ─ 人気の2WAYショルダーバッグ開発ストーリー」 - artigiano

「デザインと実用性 ─ 人気の2WAYショルダーバッグ開発ストーリー」

2025年11月25日


シンプルで使い勝手がよい「柔らかい2wayレザーバッグ」 


長くこの仕事に携わっているとバッグに対する考え方や好みも段々と変化していく事に気づいてきて、色々考えてみると今の年頃になって使いたい、シンプルで使いやすい上質なレザーのバッグ。

何気なく考えるけど、自分が持つとなると、これだ!という物が思い当たらない。「使いにくさ」が気になって、こんなバッグあったらええなぁと考えるようになっていました。

ちょっとした休日のお出かけから、毎日の仕事に使えて、お気に入りのレザーバッグが、あったらなぁ。。。。。。

そんな想いを叶えてくれる、シンプルで使い勝手のいいレザーバッグを作ってみよう!

そこで一番重要になるのが素材、手触りが良く軽くてやわらかなこと。素材から感じるやさしさ、いつもの日常にも自然になじんでくれるバッグ。

お仕事にも日常にも頼れる相棒、2wayレザーバッグをご紹介します。


初めて触るけど。。。。良い革ってこういう事なんやろうなって思う
柔らかくて厚みがあるけど軽い「ソフトレザー」開発!

レザーバッグ『重い。。。』というイメージで、持ち歩くときには、それがつい気になってしまう事があり、いざ出かける!と思った時に手に取りにくい事があったりします。私自身、以前は手触りがしっとりとして肉厚とハリのある重量感のある革が好きだったのですが、イベントなどでお客さんと話してみると、最近革のバッグは重いから使わなくなって来たと言う話を聞く事が多くなってきたんです、
そういうことを考えると、やっぱり素材からの開発をしないとダメだぁなぁと。。。

一見難しそうに感じるけど、実はそこ私の凄く得意な分野なんです。15年ほど前から姫路やたつののタンナー(革の製造工場)さんの所へ出向き素材を共同開発をしているので、artigianoで使う革素材の7割ぐらいはオリジナルのレザーとなっていて製造メーカーでは珍しい方だと思います。長年の経験から作りたい革のイメージを伝える事を得意としていて。それを形にしてくれる革職人さんたちが味方に居るのが強みなんです。

頭の中のイメージには、2加脂と言う触り心地の良いソフトレザーで業界的に※川西レザーと呼ばれる特徴のある革が思い浮かんでいますが、その革には2加脂と言う通り2回脂を加えるので、柔らかさと手触りは良いのですが、片方で重いと言う弱点があるんです。



理想として想像したのは、厚みもありながら軽量で表面はシルキーなさらっとした手触り。そのイメージを思って改良を重ね、バッグの形に仕上げると、ふわっと膨らみのある優しいシルエットに仕上がる事をイメージしながら開発を重ねました。

軽く作る事に重きを置けば、単純に革を薄く作るとこで可能なのですが、それでは耐久性やふわっとした見た目と質感が出ないんです。厚くて柔らかいと言う、理屈には相反する革の完成にめがけてチャレンジです!

特に重要なのが鞣しと言う工程で柔らかく作る事により、加脂やミーリング(革を柔らかくする)工程を少なくする事が出来るので、デメリットである重みが出たり革本来の繊維を傷めず、柔らかいけど軽くて強い革を作る事が出来るんです。

※川西レザーとは
以前兵庫県川西市という地域にタンナー(皮革製造工場)があり、その地域で作られていた革
柔らかく手触りの良い革は、衣料革や手袋に好まれて使われています。現在は、たつの市へ移転されており、業界内でも川西の革と言われるくらい特徴のある革に仕上がっています。


仕上げ方法(色付け)にもこだわり、素材感を残す染料仕上げでは革本来の風合いは残るものの傷が目立ったりシミになりやすく取り扱いが少しデリケートになる傾向があるので、セミアニリン仕上げ(染料顔料併用)を選択しました。セミアニリン仕上げと一言で言っても、染料顔料の調合や工程は何百通りあり、染料顔料それぞれの配分が多い方の特徴が出る事になります。

ここで気にしたのは染料を使い革本来の風合いも残しながら、顔料の配分を増やす事により、シミになりやすいやすれ傷がつきにくいなどの革のデリケートな部分が出来るだけ顔を出さない絶妙な配分にしました。また使っていくと艶が出てきてエイジングする事も同時に解決出来る事が出来ました。


仕事に使える事も考えたので、もちろんA4サイズも入り薄マチながら、たっぷり収納出来て重量は約600gと、少しデリケートな染料仕上げのように気負わずさっと日常使いにも使えるようなコンセプトで考えました。

このように革素材からの開発を手掛けながら出来上げた「2way ショルダーバッグ」。
決していつでも買える価格帯ではありませんが、原料に国内産原皮を使ったり革工場→artigino→お客様
という最短の流通工程という事もあり、これだけのこだわりを詰め込みながら他社の同クラスのバッグと比較しても比較的リーズナブルに仕上げる事が出来たと感じています。

また皮革と言う素材は、エイジングする事はもちろん合皮などと比べても物性的に※加水分解することなく、適切に使えば簡単なお手入れと湿気などを避ける場所での保管に気を付ければ長く使う事が出来ると言えます。また国内皮革産業背景には、食文化から出てくる廃棄物になってしまう原皮を使う事により環境にも配慮出来る素材となっていると思います。

加水分解について
加水分解(かすいぶんかい)は、水の分子が化学結合を切断して、物質を分解する反応のことです。
合成皮革では、長期保存中に加水分解が起きて劣化することがあります。
水と反応して分解が起こる現象を総称して「加水分解」と呼びます。
イメージとしては、有名ブランドなどのバッグでも長く使ってると起こる、内装がベタベタしてきたり
ひび割れや剥がれの事です。安い物では1年たたないうちになる事があります。

製品作りの工場と素材造りの工場が力を合わせたからこそ、一件同じように見えても他ではまず見る事が出来ないものが出来ていると思います。


素材ともう一つ大事な事、バッグのコンセプトです。このバッグを企画するときに参考にしたのは、artigianoで以前作っていて結構気に入っていたak-25と言うショルダーバッグ。今、作っていない理由なんですが、素材の馬革が使えなくなってきたのと縦サイズが深すぎて物がつり出しにくくて少し使いずらいなぁと思ってきていたのが理由でした。でもシンプルながら、スタイリングもしやすく下げた時に完成するバッグの形がめちゃめちゃお気に入りでした。

↓こんなやつです。マチ幅が狭いけど中に物を入れると膨らみが出て方から下げるとふっくらと立体感が
出てくるこんな素敵なバッグなんです。

廃番になった参考アイテム
参考にしたバッグの使用イメージ

薄マチ設計なので置くと中身を入れずに置くとペタッとする薄さですが、厚みのある牛革なのでしっかりと丈夫。見た目よりも容量が多くて持ち物をたっぷり入る所も安心です。

移動で歩くときや、毎日の通勤も、軽いバッグだと、さっと持ちやすくて。日常使いにも気負わず持ち出したくなる普段使いの相棒のように。





薄マチならではの、体にフィットする柔らかい質感

このバッグは身体に寄り添い、上品でやさしい質感も。この革を作ったタンナーさんの得意とする所なんです。

普段よく手に取る革などに比べ、シボ(表面にあるレザー特有の凸凹シワ模様)が細かく、触り心地はすべすべとなめらか。

使っていくと艶が出てきてなんとも言えない革特有の愛着が生まれてくるんです。マットな風合いで、いつものカジュアルなスタイリングにも合わせやすく、毎日使えてうれしいところですね。

くったりとやわらかながら厚みがあるので型崩れしにくいしっかりと作られた素材、シルエット的には体にフィットしなじんでくれるのも、かしこまらず持ちやすい理由。 

バッグの形やサイズ感も、荷物の量に合わせて膨らんでくれるので良いのではないでしょうか。 
中身が少ない時でも、その容量に合わせてスッキリ収まる優秀さ。


荷物が多いときは、肩から斜め掛けをチョイス。

たっぷり入れてもベルトの太さが絶妙なので、「このバッグにしよう」とつい持ち出してしまう使い勝手の良さで、いつもと手にとってしまうんです。

▲荷物をたっぷり入れるとこのような形に


スタイリングやその日の気分で使い分けるハンドルとショルダーの2WAY

シボ感もあってカジュアル過ぎない上品な質感

持ち方は、短いハンドルとショルダーベルトの2通りの使い方

ショルダーベルトは少し幅を広めにして肩への負担を減らしています。黒には黒の金具を使っていて
目立つことが無く色の統一感に気を使いました。ハシゴ金具をスライドすることで冬場アウターなどを来てかさばる季節に合わせて調節することが出来ます。


ハンドルは使わない場合はショルダーバッグとして内装に収納して見えないスッキリとした仕様で、手に下げると短いハンドルに寄せられてバッグの形が変わり、くしゃっとふんわりしたシルエットになってまた違ったシルエットになり2つの表情を持った抜群のスタイリングなんです。


使用範囲が広い2WAY   ハンドルで手持ち  ショルダーバッグとしてもお使いいただけます。

コートを着ていても肩にかけることができるので、両手をあけたい場面にも助かります。


普段使いから通勤まで、これひとつ。
A4すっぽり「Lサイズ」


横43cm × 縦37cmと、たっぷり容量のたのもしいサイズ感。

A4サイズの書類やモバイルPC(要サイズ確認)を、横にすっぽり入れることができます。

マチは薄めで、かさばりにくい作り

マチが無いので、スッキリ収まるシルエット。持ち物をさっとしまいやすいのも良いところ。持ち物に合わせてマチ幅が決まるので中で荷物がごそごそ動かないのも特徴なんです。

それでいて、バッグ自体がやわらかいので、体にフィットするんです。
仕事やプライベートなどの日常にも、きっと活躍してくれるはずです。


こだわり詰まって、使いやすさも考えたものづくり

内側には、コットン素材を使用して。中を覗いたときにも上質さを感じられます。

前側には、小物を入れる2つの部屋のポケット
後ろ側には、 貴重などを入れるためのファスナーポケット

開口部はセンターの位置にあるマグネットで留める仕様。マグネットもブラックのメッキを使う事により、カラーの統一感を考えました。

こうした細かいけれど作りに少し気を遣う事で、使ういたい衝動や嬉しさが増してくるんですね。

片側には小さな内ポケット付き




使う人によりそれぞれ違う、経年変化もたのしみに

今回作ったレザーなんですが、クロムレザーでありながら経年変化が早く、毎日使うと、1〜2週間ほどで少し柔らかくなってきてツヤが変わっていきます。
使い込むと表面にツヤが生まれ、しんなりと。美しい経年変化として楽しめるのが、この素材の魅力の一つなんです。

気を使って使わないよりも毎日どんどん使い込むことで、あなた色のエイジングが愛着が深まりそう。

バッグ自体も広く見てみると日常の道具と考えれば拘らずでも、なんの問題も無いように思いますが。日常生活の中で、自分の近く毎日使う物の一つにお気に入りの毎日が楽しくなるアイテムをバッグにしてみるのはどうでしょうか? 使うごとに風合いを変えて行くバッグ自分のこだわりのアイテムとしてartigianoから提案したいバッグを、手に取って楽しんでみてください。




毎日を一生懸命にがんばる私へ。身体になじみ毎日使いたくなる2wayレザーバッグ

性別問わずに使える、シンプルなデザインなので、大切なパートナーとの共有もおすすめ。
もちろん毎日をがんばる私へのプレゼントにも、ぴったりです。

やっと出合えた、私になじむレザーバッグ。いつまでも、どこでも、お出かけの相棒になってくれたらうれしいなぁという想いでお作りしています。




4カラーから選べます

カラーは4カラー。大人の落ち着きのある絶対カラーのブラックを人気のカラーとして
グレー・グレージュ・キャメルの展開です。


日常のお気に入りに追加したい。購入者にききました

この2wayショルダーバッグは、累積100件以上のレビューを頂いて平均4.7以上の良い評価を頂いています。買おうかな?と迷われてる時の参考になればと思いピックアップしてみました。

既に愛着がわきました!
2wayで黒で金具が無くて柔らかいレザーをずっと探していて、画像を見て一目ぼれ。 実際届いて、大きさ含めてまさに思っていた通りのバッグで、まだ使う機会が無いけど、飾って惚れ惚れしています(笑) 職人さんの愛情が込められている感じがなんか伝わってきます。大切に使って経年劣化も楽しみたいです。 姫路レザーって初めて買ったのですが、これから注目していきたいです。

〇斜め掛けできる少し大きめのショルダーバッグを探して購入しました。シンプルな形、軽さ、斜め掛けできるショルダーベルトの長さ。どれも希望通りです。マチが広すぎないこと、あると便利?なハンドベルトが隠れていること、内ポケットが低めに位置して物が落ちづらそうなところ、そんなところもいいです。一番気にしていた重さは購入前に確認しましたが、思った以上に軽さを感じます。最近は国産のものを意識して購入していますがやはり仕事が丁寧で買ってよかったです。

さすが日本の職人さんです
以前から気になっていたので、家族へのクリスマスプレゼントとして購入させて頂きました。色は迷いましたが思いきってグレーに。写真より濃い色でしたが汚れも目立たなそうで季節を問わず使えると喜んでもらえました。 持ち手があるのも便利そうですし、マグネット開閉なのも使いやすそう。とても綺麗な柔らかい革で、サイズがあるのに軽量、縫製もとても丁寧でさすが日本の職人さんが作った鞄ですね。自分も色違いで欲しくなりました。チョコやキャメルなど他の色もあるといいな。 外側にもポケットがあるとさらに使いやすそうですね。マチつきの馬革のショルダーにも持ち手があったらそちらも欲しいなと思いました。

などの声を購入者さんからも多数頂いておりますので、安心してお買い求めいただけるものと考えております。

【商品の仕様について】

・素材について
ソフトな牛革は、薄くやわらかな質感が魅力の素材です。本革のデリケートさを少しでも使いやすく
するために、セミアニリン仕上げとして色付けをしてますが、使用する中でどうしても避けられない傷やシミがあります。本革素材特有の味わいの一つとしてお楽しみいただけたら幸いです。

また天然素材の特性上、生体の時に受けた傷(ナチュラルマーキング)が入ってる場合があります。
製造工程の中で革を扱うプロが選定しておりますので物性上は問題の無い物としており検品もしておりますが万が一抜け落ちてしまう事がある可能性があります。

お気づきの点などがありましたら、artgianoまでお問い合わせて頂きますと幸いです。

▲傷の例

・仕様について:

保管時に着いた軽いシワ等が付いている場合がありますが、レザー素材ですので使用していただくことにより元に戻ってきます。  

 【お取扱いについて】
 ・雨や水に濡れてしまった場合

乾いた布などで出来るだけ早く拭き取り、直射日光を避けた風通しの良い場所で乾燥させてください。

【ご注文の前に、一度ご確認ください】
◎お客さまのご都合によるご返品は、未使用時により1週間まで承ります。その場合の送料はお客様のご負担となりますので、お気を付けください。

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