エイジングだけが正解じゃない。私たちが考える本当に使いやすい革とは!

2026年1月20日

私たちが製品を作る際に、シンプルながら色々なことを考えながら形にしていることを
ご紹介できたらいいな、と思いながら書いていきたいと思います。

artigianoでバッグを作る時に大切にしていること

artigianoでバッグを作るとき、私たちが日々どんなことを考え、どんな点に気を配っているのか。
今回は、普段あまり表に出ることのない、ものづくりの考え方について少しお話ししてみようと思います。

「なぜこの素材を選んでいるのか」
「どうしてこの作り方なのか」

そんな部分を知っていただくことで、artigianoのバッグをより身近に感じてもらえたら嬉しいです。

革づくりから始まるartigianoのバッグ

artigianoでは、バッグづくりの中でも革の開発をとても大切な工程だと考えています。
デザインや縫製ももちろん重要ですが、使い心地や耐久性、そして長く使った時の満足感を左右するのは、やはり革そのものです。

通常の流通では、問屋さんから仕入れる、あるいはタンナーさんで流通している革の中から選定するのが一般的だと思います。

インターネットや雑誌を見ると、国内でも有名なレザーや、イタリアンレザーなど、名前の知られた革が数多く紹介されています。
長い歴史の中で評価されてきた革には、確かに良い理由がありますし、魅力もたくさんあります。

ただ、artigianoでは
「名前があるレザーが良い」とは、あまり考えていません。

名前が知られていなくても、使う人の生活にきちんと寄り添い、安心して長く使える革であれば、それは十分に良い素材だと思っています。
そうした考えから、国内のタンナーさんや革の薬品屋さんに協力していただきながら、artigianoに合った革を一から作ることに10数年力を入れてきました。伺ったタンナーさんは50社を超えると思います。
始めた頃はうまくいかないことも多かったですが、試行錯誤するうちに、原皮・設備・工程・入っている薬品屋さんの得意を知ることにより、個々のタンナーさんの得意・不得意もわかるようになりました。


タンニンレザー=正解、とは限らない

革について調べると、「タンニンレザーが良い」「エイジングを楽しめる革こそ本物」といった言葉をよく目にします。
タンニンレザーの経年変化は、革製品ならではの最大の魅力であり、育てていく楽しさがあるのも事実ですが、ただその一方で、

・水や汚れに弱い
・色移りしやすい
・日常使いでは気を遣う場面が多い

といったデメリットも持ち合わせています。

私たちは、「革としての魅力」と「使う人の生活」が、必ずしも一致するとは限らないと考えています。
どれだけ美しいエイジングがあっても、使うたびに気を遣ってしまうバッグは、結果として手に取る機会が少なくなってしまうこともあります。

それでは日常使いのための、本当に良いバッグとは言えないのではないでしょうか、と考えています。

使う人の暮らしを想像しながら作る

例えば、子育て中のママさん。
「おしゃれを楽しみたい」「きちんとしたバッグを持ちたい」と思って革製品を選んだとしても、日々の生活の中では汚れや傷を完全に避けることはできません。

公園で遊んだり、急いで荷物を出し入れしたり、うっかり飲み物をこぼしてしまったり。
そんな時に、「汚してしまった…」と気持ちが沈んでしまうようなバッグでは、使うのがだんだん億劫になってしまいます。

そういった方にとっては、

・エイジングはあまり進まない
・汚れにくく、扱いやすい
・気を遣いすぎなくていい

そんな革を選ぶことも、正解だと思っています。

artigianoでは、革製品と使う人との間に生まれがちな、こうしたミスマッチを少しでも減らしたいと考えています。だからこそ、バッグを企画する段階で適切な素材を考える時「誰が、どんな場面で使うのか」をできるだけ具体的に想像しながら、ものづくりをしています。

革つくる時に大切にしている3つのこと

革を作る時、私たちが特に意識しているポイントは次の3つです。

1.質感
手に取った瞬間に、自然と「いいな」と感じられること。
毎日使うものだからこそ、見た目だけでなく、触った時の感触をとても大切にしています。

2.軽さ
耐久性を考えると、ある程度の厚みは必要です。
その中でも、できるだけ軽く感じられるよう工夫しています。
持った瞬間の負担が少ないことは、使い続ける上で大きな差になります。

3.丈夫さ
長く使えることは、artigianoのバッグにとって欠かせません。
数年で買い替えるものではなく、生活の中で自然と寄り添い続けられる存在であってほしいと考えています。

この3つのバランスを大切にしながら、革の開発とバッグづくりを行っています。

最後に

artigianoのバッグは、使う人の生活に、無理なく馴染むことを何よりも大切にしています。

革の魅力をしっかり活かしながら、使う人にとってストレスにならない選択をする。
その積み重ねが、私たちらしいものづくりにつながっていると感じています。

これからも革と向き合いながら、長く愛してもらえるバッグを作り続けていきたいと思います。

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